「上の子の受験に必死になるほど、下の子に手が回らない——“この子は放っておかれてかわいそう”と、罪悪感を抱えていませんか?」
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中学受験はきょうだいがいる家庭ほど、悩みが複雑になります。上の子の勉強・送迎・メンタルケアに追われ、気づけば下の子はテレビや動画にお任せ……。そんな自分を責めてしまう親は少なくありません。我が家も上の子が小5で受験勉強の真っ最中、下の子への関わりは悩みの種です。
ただ、調べるなかで気づいたのは、幼児期は焦って勉強させるより「絵本と読書習慣の種まき」が、いちばん効くということです。文部科学省の調査でも、幼い頃の読み聞かせは、その後の読書習慣の定着につながると示されています。この記事では、受験期の下の子との関わり方と、無理なく続けられる種まきを整理します。結論を先に言えば、下の子にしてあげられる最高の準備は「本を好きにすること」だと感じています。
受験期に下の子を「放置」してしまう罪悪感とどう向き合うか
きょうだいで中学受験に臨むと、どうしても上の子が優先になります。塾の送迎、丸つけ、テスト後のフォロー——時間も気力も上の子に吸い取られ、下の子は後回しになりがちです。
でも、下の子に必要なのは「同じ量の勉強」ではありません。幼児期や低学年の時期は、机に向かう時間より、生活のなかで言葉や好奇心を育てることのほうがずっと大切だと感じています。罪悪感を抱える必要はなく、「今この子に合った関わり方」に切り替えるのが、きょうだい受験の知恵だと考えています。
上の子の受験を間近で見ている下の子は、実は多くを吸収しています。「お兄ちゃん・お姉ちゃんが頑張る姿」は、何よりの教材になることもあります。
とはいえ、頭でわかっていても、最初からうまくできたわけではありません。我が家も当初は下の子に「上の子と同じこと」をさせようと、早くからドリルを買い与えてみました。けれども本人は嫌がるばかりで長続きせず、親もイライラしてしまう悪循環……。「この子には今、この子に合うものを」と切り替え、絵本と会話を中心にしたことで、ようやく肩の力が抜けました。遠回りに見えて、結局それがいちばん下の子に合っていたと感じています。
【親のホンネ】
下の子に申し訳ないとずっと思っていました。でも、その子に合った関わりがあると気づいてから、少し気持ちが軽くなりました
幼児期にやっておきたい「種まき」3つ

受験勉強のような負担をかけず、生活のなかでできる種まきを3つ紹介します。
種まき1. 読み聞かせを習慣にする
幼児期の種まきで、我が家がいちばん大切にしたいのが読み聞かせです。文部科学省の調査でも、幼い頃に読み聞かせを受けた子どもほど、その後の読書習慣が身につきやすい傾向が示されています(文部科学省「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」)。読書習慣は国語の読解力だけでなく、算数の文章題をはじめ全教科の土台になると、我が家は感じています(SAPIX入塾前の国語の土台づくりにもつながると考えています)。1日数分でも、膝の上で一緒に本を読む時間は、語彙力と親子の絆を同時に育てます。
我が家が続けるなかで「効いた」と感じている、読み聞かせのちょっとしたコツも挙げておきます。完璧を目指さず、気楽に続けるのがいちばんだと思っています。
- 時間より頻度:1回5分でも、毎日続けるほうが習慣になりやすいと感じます
- 同じ本でもOK:何度も同じ本をせがまれても付き合う。「自分で選んだ」満足感が、本好きにつながります
- 感想は聞かない:問いただすと「お勉強」になってしまうので、我が家はあえて聞かず、ただ一緒に楽しみます
- 親も肩の力を抜く:義務感は子どもに伝わります。声色を変えたり、ときどき大げさに読んだりして、親も一緒に楽しむくらいがちょうどいいと思っています
種まき2. 「好奇心」を否定しない
「なんで空は青いの?」という質問に、面倒がらずに付き合う。図鑑を一緒に眺める。虫や花に興味を持ったら、それを認める。好奇心を否定されなかった経験が、後の学ぶ意欲につながると感じています。
種まき3. 生活体験を豊かにする
料理の手伝い、買い物での計算、季節の行事——日常の体験そのものが、理科や社会の土台になります。特別な教材より、生活が最高の学びの場だと考えています。リビングを学びの場にする工夫は、上の子のリビング学習が成立する間取りでも紹介しています。
【親のホンネ】
下の子には“勉強”をさせていません。でも、絵本と会話だけは大事にしています。それで十分だと、今は思えます
なぜ幼児期は「絵本」がいちばんの投資なのか

幼児期の習い事や早期教育は気になりますが、我が家がたどり着いたのは「まずは絵本」というシンプルな結論です。
絵本は、語彙・想像力・集中力を自然に育てます。国立青少年教育振興機構の調査でも、子どもの頃の読書活動が多いほど、意欲や社会性などの「非認知能力」が高い傾向が示されています(国立青少年教育振興機構「子供の頃の読書活動の効果に関する調査研究」)。机に向かわせるより、絵本を好きになってもらうほうが、長い目で見て効くと感じています。
とはいえ、上の子の受験で忙しいなか、毎回絵本選びに時間をかけるのは大変です。近くの図書館で定期的に借りる方法もありますが、選んだり返却したりする手間があるのも事実です。我が家が便利だと感じているのが、年齢に合った絵本が毎月届く定期配送サービスです。選書をプロに任せられるので、忙しい時期でも良質な絵本を切らさずに済みます。世界各国の絵本に触れられるものもあり、家にいながら多様な文化を感じられるのも魅力です。
絵本をそろえる方法は、大きく分けて3つあります。我が家が感じている、それぞれの長所・短所を整理しました。
| 入手方法 | 費用の目安 | 長所 | 気になる点 |
|---|---|---|---|
| 図書館で借りる | 無料 | 費用ゼロ・冊数が豊富 | 選ぶ・返却の手間/人気の本は予約待ち |
| 書店で買う | 1冊1,500円前後 | 手元に残る・選ぶ楽しさ | 選書に時間がかかる/増えると収納が大変 |
| 定期配送サービス | 月1,000円台〜 | プロが選書・手間が最小 | 自分では選べない/合わない本もある |
どれが正解ということはなく、我が家は「図書館+定期配送」の併用に落ち着いています。よほど気に入ったものは購入して手元に残しています。普段は図書館で幅広く借り、選ぶ余裕がない時期だけ定期配送に頼る——そんな使い分けが、忙しい受験期には合っていると感じています。
上の子は「読書習慣」、下の子は「読み聞かせ」で本好きに
きょうだいで本好きにする戦略として、我が家が考えているのが年齢別の使い分けです。
下の子(幼児〜低学年)は、親の読み聞かせと絵本で「本は楽しい」という土台を作る時期。一方、上の子(中学年以上)は、自分で読む読書習慣へとステップアップする時期です。上の子には、AI司書が一人ひとりの興味や読書レベルに合った本をすすめてくれる「ヨンデミー」のような読書サポートも取り入れています(30日間の無料体験があります)。
SAPIXが優待料金を導入したことでも知られ、「次に何を読むか」を子ども自身が選べるようになるのが魅力です。それぞれの年齢に合った形で、本との付き合い方を育てるのが、きょうだい共通の財産になると考えています。
読書習慣は、国語の読解力だけでなく、すべての教科の土台になります。下の子の今の種まきが、数年後の受験準備につながっていく——そう思うと、絵本の時間が愛おしく感じられます。
きょうだいで気をつけたいのが、上の子と下の子の「やきもち」です。下の子に絵本を読んでいると上の子が寂しがったり、逆に上の子の勉強を見ていると下の子がすねたり——我が家は歳の差があるためそこまで激しい衝突はないものの、上の子がうらやましいなと言うこともあります。完璧に平等にするのは難しいので、「今日は下の子と絵本、明日は上の子と少し長めに」と、日替わりで気持ちを向ける工夫をしています。短い時間でも「あなたをちゃんと見ているよ」が伝わることのほうが、長さより大切だと感じています。
【親のホンネ】
上の子の受験を通して、“本を好きにすること”がいちばんの先取りだと実感しました。下の子には、それを早くから贈りたいです
まとめ
きょうだいの下の子問題のポイントを振り返ります。
- 受験期に下の子が後回しになる罪悪感は、「その子に合った関わり」に切り替えることで軽くなる
- 下の子に必要なのは勉強量より、幼児期の種まき(読み聞かせ・好奇心・生活体験)
- 文科省・国立青少年教育振興機構の調査でも、幼少期の読書は学力・社会性と関係が強い
- 忙しい受験期は、絵本の定期配送で選書の手間を減らすのも手
- きょうだいは年齢別に「読み聞かせ→読書習慣」で本好きに育てる
下の子にしてあげられる最高の準備は、本を好きにすることだと感じています。受験で慌ただしい毎日でも、膝の上の絵本の時間だけは、大切に積み重ねていきたいと思っています。
中受1周目の自問Q&A
Q1. 上の子の受験中、下の子に勉強させなくて大丈夫か?
幼児期や低学年なら、机に向かう勉強は急がなくてよいと考えています。それより読み聞かせや会話、生活体験のほうが、後の学力の土台になります。我が家は下の子に「勉強」はさせず、絵本と好奇心を大切にする方針です。
Q2. 読み聞かせはいつから・いつまで続ければよいか?
早いほど良く、長く続けるほど良いと感じています。文部科学省の調査でも、幼少期の読み聞かせが後の学力や読書習慣につながると示されています。自分で読めるようになっても、一緒に読む時間は続ける価値があると考えています。
Q3. 絵本選びに時間をかけられないときはどうするか?
我が家は、下の子には絵本の定期配送サービスを、上の子にはヨンデミーのような読書サポートを取り入れています。年齢に合った絵本や本をプロ(やAI)が選んでくれるので、上の子の受験で忙しい時期でも、良質な本を切らさずに済みます。選書の手間を減らせるのは、きょうだい家庭には大きな助けになると感じています。
Q4. 下の子にお金をかける余裕がないときはどうするか?
無理に有料のサービスを使う必要はないと考えています。図書館は無料で絵本の宝庫ですし、読み聞かせそのものにはお金がかかりません。我が家も、上の子の塾代がかさむ時期は図書館を中心にしています。大切なのは金額より、膝の上で一緒に過ごす時間そのものだと感じています。
Q5. 上の子の受験が終わってからでは、下の子の種まきは遅いか?
遅すぎることはないと感じています。ただ、幼児期は言葉や好奇心がぐんぐん伸びる時期でもあるので、できる範囲で早めに始められると、親としても気持ちにゆとりが持てると思います。我が家は「完璧にやる」より「細く長く続ける」ことを大切にしています。

【親のホンネ】
きょうだいそれぞれに、その子のペースがあります。下の子には、本を好きになる時間を贈りたい。最後までお読みいただきありがとうございました

