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「このプリント、もう1回解かせたいのにコピーがない」——コンビニまで走った夜、我が家は観念してプリンターを買い替えました。
中学受験の家庭学習は、想像以上に「紙を複製する場面」が多い世界です。間違えた問題の解き直しコピー、テキストを書き込み前に保存するスキャン、そして6年生になれば過去問の実物大コピーが毎週のように待っていると聞きます。
この記事では、塾プリントと3年付き合ってきた我が家の実感から、中受家庭のプリンター選びの5基準(結論はインクコスト最優先)、リビングでの置き場所と運用、月々のランニングコストの目安までを整理します。
読み終えるころには、「何を基準に選び、いつ導入すべきか」が判断できるはずです。
結論から言うと、買うなら「インクが安い複合機」を5年生のうちに。6年生の過去問期に慌てて買うより、今から運用に慣れておくほうがずっと楽です。

中受家庭にプリンターが必要になる理由
「家にプリンターがなくても、スマホとコンビニで足りる」——我が家も最初はそう考えていました。実際に通塾が始まると、印刷の出番は質と量の両方で変わります。
- 解き直しのコピー——間違えた問題をもう一度解かせたいとき、書き込み済みの原本しかないと詰みます。赤丸チェックの復習運用(「小学生のノート術」参照)はコピーが前提です
- 書き込み前の保存——テキストの計算スペースに書き込む前にスキャンしておくと、2周目が原寸で用意できます
- プリント整理との連動——紙の山を「捨てる」ためには、「必要になったら複製できる」保険が要ります。捨てる基準の話は「教材収納術」に書きました
- 過去問期の実物大コピー——6年生になると、過去問を本番に近いサイズ・形式で解かせるためのコピーが定番の親仕事になります(過去問の全体像は「過去問はいつから?」へ)。1年分・複数校×複数年度になると、コンビニ通いでは時間もお金も持ちません
つまりプリンターは「あると便利な家電」ではなく、家庭学習の仕組みの一部です。

選び方の5基準|インクコストが最優先
家電量販店で悩む前に、中受目線での優先順位を決めておきます。
基準① インクコスト(最重要)
受験家庭の印刷は「たまに年賀状」ではなく「毎週数十枚」。従来型のカートリッジ機は本体が安くてもインクで回収されるモデルです。ブラザーやエプソンの「インク大容量タイプ」(ボトル補充式など)は、A4モノクロ1枚あたりの印刷コストが1円前後と各社の公式仕様でも桁が違います(ブラザー・エプソンの製品ページで公表されています)。本体価格差は1〜2年の使用で逆転します。
基準② ADF(自動原稿送り)
プリントを1枚ずつガラス面に置いてスキャンするのは、続きません。上にセットすれば連続で読み取ってくれるADF付きだと、週末の「今週のプリントまとめてスキャン」が数分で終わります。
基準③ 自動両面印刷
紙の消費が半分になるのと、束が薄くなって収納が楽になります。手動両面は必ず面倒になってやらなくなる、が我が家の教訓です。
基準④ サイズ対応はA4を基本に考える
中学入試の問題用紙はB4など大きめの学校が多く、「過去問コピーにはA3対応が要る?」と迷うポイントです。ただ、A3対応機はサイズも価格も一気に上がります。A4機でも「見開きを2回に分けてコピーする」「拡大は必要なページだけコンビニを使う」運用で乗り切る家庭も多く、ここは置き場所との相談です。我が家は置き場所の都合でA4機にしました。
基準⑤ Wi-Fi・スマホ印刷
塾からのPDF連絡や、スキャンデータのスマホ確認まで考えると、無線対応は実質必須です。共働きだと「職場から帰る電車で明日のプリントを印刷指示」みたいな使い方も地味に効きます。
【親のホンネ】
量販店の店頭は『写真がきれい』推しの機種が目立ちますが、受験家庭の用途は白黒の文書印刷が9割。売り場のおすすめと家庭の最適解がズレやすい買い物なので、基準をメモして行くと迷いません

我が家の実運用|「印刷する場所」まで決めて完成
機種選びと同じくらい大事なのが、どこに置いて、誰がいつ使うかです。我が家は自動両面+ADF付きのインク大容量タイプを使っています。置き場所は、学習する場所の近くで、子どもも親も手が届くところがおすすめです。
- 解き直しコピーは「その日のうち」——間違えた問題は出来るだけその日のうちにコピーして「流れる箱」へ。翌朝の直しにそのまま使います
- 週末にまとめてスキャン——ADFに1週間分を流して、月別フォルダへ。原本を捨てる勇気は、スキャンの保険があって初めて出ます
- 用紙は2種類だけ——普段のA4コピー用紙と、少し厚手の無地。種類を増やすと補充管理が破綻します
- インク残量はときどき目視——切れるのはなぜか日曜の夜です。補充式は残量が外から見えるので、気づいたときに確認する習慣で足ります
【親のホンネ】
導入して一番変わったのは、実は子どもより私のメンタルでした。『捨てて大丈夫かな』の不安が『いざとなれば刷れる』に変わると、紙の山への態度が決まる。プリンターは紙を増やす機械じゃなくて、紙を減らすための機械でした
ランニングコストの目安
我が家の実感ベースで、月あたりのコストはこんなイメージです(週30〜50枚印刷の場合)。
| 項目 | 目安 | メモ |
|---|---|---|
| インク(大容量タイプ) | 数百円/月 | モノクロ中心なら1枚1円前後×月150〜200枚 |
| コピー用紙 | 200〜300円/月 | 500枚束を月0.5束ほど |
| 本体の減価償却 | 500〜800円/月 | 3万円前後の機種を3年使う計算 |
合計で月1,000円強。コンビニコピー(白黒1枚10円)に換算すると月100枚で並ぶので、解き直し運用を回すなら家庭用で早々に元が取れます。6年生の過去問期は印刷量がさらに増えるため、差はもっと開きます。

中受1周目の自問Q&A
ここから先は、印刷環境を整える中で私自身が迷ったこと・調べたことを、中受1周目の目線で整理しました。
Q1. 買うタイミングはいつがいいか?
5年生のうちをおすすめします。理由は2つ。①解き直し・スキャン整理など「印刷の仕組み」は慣れるまで数カ月かかる、②6年生の過去問期に「機種選び」をやっている余裕はない、です。年末年始や新学期のセール期は狙い目です。
Q2. A3対応は必要か?
「B4やA3の実物大コピーを全部家でやりたい」ならA3機ですが、設置面積と価格が大きく上がります。A4機+必要なときだけコンビニの併用で足りる家庭が多い印象です。置き場所に余裕があり、過去問演習を徹底的に家で回したい方針ならA3機を検討、それ以外はA4機で十分というのが我が家の結論です。
Q3. レーザーとインクジェットはどちらがいいか?
モノクロ大量印刷だけならレーザーに分がありますが、家庭ではカラーの塾連絡やスキャン機能も使うため、大容量インクのインクジェット複合機が総合力で無難です。印刷コストの差も、大容量タイプならほぼ気にならない水準になっています。
Q4. スキャンデータの整理はどうしているか?
「月別フォルダに入れるだけ」です。科目別・単元別に凝った整理は、続かないと思って最初からやっていません。探すときは日付の記憶で十分たどれます。整理のルールは、続けられる粗さまで下げるのがコツだと思います。
まとめ|プリンターは「紙を減らす」ための投資
- 中受の家庭学習は解き直しコピー・書き込み前スキャン・過去問コピーと、印刷が仕組みの一部
- 選び方は①インクコスト②ADF③自動両面④A4基本⑤Wi-Fiの順
- 運用は「その日のうちの解き直しコピー」「週末まとめスキャン」のシンプル2本立て
- コストは月1,000円強。解き直しを回すなら家庭用で十分元が取れる
- 導入は5年生のうち。6年生の過去問期に慌てない
紙の山との戦いは、「教材収納術」の捨てる基準とセットで仕組みになります。あわせてどうぞ。
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【親のホンネ】
『プリンターくらいでそんなに変わる?』と思っていた側の人間でしたが、解き直しが即日で回るようになった効果は想像以上でした。受験が終わっても在宅ワークや書類仕事でずっと使うので、無駄になりにくい投資だと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました
