SAPIX小学部のマンスリー確認テストは毎月実施され、5年生のクラス昇降に直結します。とくにアルファ1(α1)を維持・到達したい家庭にとって、直前1週間の過ごし方は1ヶ月の総仕上げそのものです。
このブログは、「中受伴走1周目」の保護者が試行錯誤する記録です。今回は、SAPIX α1 を維持している5年生の我が家が実際に回しているマンスリー直前1週間の家庭学習ルーティンを、「取れる問題を絶対落とさない」という方針のもと、算数(フォトン併用)/国語/社会/理科の4科目別に具体的に公開します。教材名と使い方も実物ベースで紹介します。


マンスリーテスト直前1週間の全体方針
SAPIX5年生のマンスリー確認テストは、直近1ヶ月分のデイリーサピックスの定着度を測るテストです。範囲が明確なぶん、直前1週間で「取れる問題を確実に取る」ことができれば、α1の維持・到達は十分狙えます。
我が家の3原則:
- 新しい単元には手を出さない ― 直前1週間で新単元を始めると、消化不良で足を引っ張る
- 間違えた問題のみ解き直す ― 全問解き直しは時間が足りない。ピックアップ復習に絞る
- 取れる問題を絶対落とさない ― 漢字・語句・基本計算・知識問題で失点しない
出典:SAPIX小学部 公式「5年生のカリキュラム」(マンスリー確認テストは毎月実施)
【親のホンネ】
α1を狙う層は、応用問題で差がつく前に、取れる問題を落として差がついてしまうケースがほとんど。直前1週間は派手な対策より、地味な「落とさない訓練」のほうが効きます。

算数:フォトン任せ+間違えたところのみ解き直し
我が家の算数対策は、フォトン算数クラブの授業+宿題で基礎力をつくり、SAPIXのデイリーサピックスは間違えた問題だけピックアップ復習する形です。
我が家のフォトン受講内容
- 週1回の通塾(算数のみ・1コマ約2時間半)
- 授業内で扱う問題集と宿題
- フォトン独自テストで定着度確認
出典:フォトン算数クラブ 公式「お月謝」ページ(受講形態・カリキュラム)
SAPIX算数の直前1週間の動かし方
- デイリーサピックスのうち、間違えた問題のみピックアップして2周目
- 基礎力トレーニング(朝学習)は通常通り継続
間違えた問題のピックアップ法
- マンスリー範囲のデイリーサピックスを最初から最後までめくり、赤丸(間違い)が付いた問題だけ付箋で印
- 印を付けた問題のみ2周目に取り組む
- それでも間違えた問題は3周目に回す
【親のホンネ】
フォトンに通っているからこそ、SAPIX算数の家庭学習は「間違えた問題だけ」と割り切れます。算数は分量より精度。1問にじっくり向き合うほうが、α1ラインの取りこぼしを防げます。
国語:取れる問題を絶対落とさない
国語は読解問題で点数の振れ幅が大きいぶん、漢字・語句・基本知識を絶対に落とさない戦略にしています。直前1週間は読解の新規演習はせず、復習と知識固めに絞ります。
言葉ナビ(SAPIX副教材)の復習
SAPIXの「言葉ナビ」は、入試頻出の重要語句・一般常識を集めた知識学習用教材で、5年生のA授業で活用されます。直前1週間は、マンスリー範囲のページを2周します。
出典:SAPIX小学部 公式「5年生のカリキュラム」(言葉ナビは入試頻出語句の知識学習用教材)
漢字の復習
- マンスリー範囲の漢字テキストを書き取りで2周
- とくに送り仮名・部首・熟語を間違えやすいのでチェック
- 直前2日は、苦手な10〜20問だけ繰り返す
「知の冒険」(Aテキスト)の復習
SAPIX5年生Aテキストには「知の冒険」という、文法(品詞・敬語)や俳句などの基礎知識を扱う回が含まれます。マンスリー範囲の知の冒険を1周読み直し、間違えた問題のみ解き直します。
出典:SAPIX 5年生 国語Aテキストの構成について、複数のSAPIX解説サイトで「知の冒険」が文法・基礎知識を扱う教材として言及
国語の取れる問題の捉え方
- 漢字・語句・選択肢問題は、知識で取れる問題=絶対落とさない
- 記述問題は部分点を狙う意識
- 読解の選択肢は消去法を訓練
社会:SAPIX教材+コアプラス+白地図+空き時間クイズ
社会は暗記の比重が大きく、こまめな反復が点数に直結します。我が家は4つの教材+クイズで直前1週間を回します。
SAPIX教材の間違いを解き直し
- マンスリー範囲のデイリーサピックス(社会)を最初から最後までめくり、間違えた問題に赤丸
- 赤丸分のみ2周目
- 用語の漢字書き取りも合わせて
- 文章を書くような問題はあまり出題されないと踏んで(5年生時点)、軽く流す程度に眼を通す
社会コアプラス
SAPIXの「社会コアプラス」は、入試頻出の知識を網羅した補助教材です。直前1週間は、マンスリー範囲の単元のみを抜粋して2周します。
出典:SAPIX小学部 公式「5年生のカリキュラム」(社会コアプラスは知識力定着用の補助教材)
某御三家の社会の問題は半分以上がデイリーチェックのような基礎的な問題だと先生がおっしゃっていました。みんなが取ってくる問題を落とさないようにしっかり固めていくイメージで伴走していきます。
白地図トレーニング帳
SAPIXの「白地図トレーニング帳」は、書き込み式で地図と地名・産業を結びつける問題集です。
- マンスリー範囲の都道府県・地形・産業のページを書き込みで1周
- 間違えた地名は色違いのペンで上書きして記憶を強化
出典:SAPIX小学部 公式「サピックスの書籍」ページ(白地図トレーニング帳の用途)/一般的な活用法は複数の中受家庭ブログで「小5夏までに完璧」が共通アドバイス

空き時間にクイズ形式で問題を出す
我が家で一番効果があったのが、親が口頭でクイズを出すスタイルです。
- 朝食中、移動中の車内、お風呂の中などスキマ時間を活用
- 「日本一長い川は?」「○○県の県庁所在地は?」など1問10秒で回答
- 答えられなかったらその場で正解を伝え、夜にもう1度出題
スキマ時間で30〜50問は回せるので、机に向かわなくても暗記の反復ができます。関連する雑談や豆知識、自分のエピソードを話しながらクイズを出すと、子どもは面白がってくれます。
理科:SAPIX教材+予習シリーズ+コアプラス
理科は苦手分野の補強がマンスリーで効くため、SAPIX教材だけでなく他塾教材にも手を伸ばすのが我が家の方針です。
SAPIX教材の間違いを解き直し
- マンスリー範囲のデイリーサピックス(理科)の間違えた問題に赤丸
- 赤丸分のみ2周目、3周目
- 図やグラフの問題は自分で書いて再現できるか確認
- 理科特別動画は隙間時間に遊び感覚で視聴
理科コアプラス
「理科コアプラス」は、SAPIXの理科知識を網羅した補助教材です。マンスリー範囲の単元を1周し、間違えた問題のみ翌日にもう1周します。
出典:SAPIX小学部 公式「5年生のカリキュラム」(理科コアプラスは反復練習で知識力を身につける補助教材)
苦手分野は予習シリーズに手を伸ばす
我が家はSAPIXのテキストでつまずいた単元は、四谷大塚の「予習シリーズ 理科 5年」にも手を伸ばします。理由は次の3点:
- SAPIXテキストよりも説明が丁寧で図解が多い
- 同じ単元を異なる切り口で説明している
- 例題から類題への接続がスムーズ
出典:四谷大塚 公式「5年生向け教材|予習シリーズ」
ただし、SAPIXのテキストが基本であり、予習シリーズは補助的な位置づけにしています。両方を完璧にやろうとすると、消化不良になります。
1週間タイムテーブル(平日・週末)
我が家の直前1週間の標準的なスケジュールの一例です。月〜金の平日と週末(土日)の使い方を整理しています。

平日(月〜金)
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 6:30〜7:00 | 起床・基礎トレ+1日2問(フォトン算数) |
| 7:00〜7:30 | 朝食+親が口頭で社会クイズ |
| 16:00〜17:00 | 学校から帰宅後、SAPIX宿題(次の塾日の科目を優先) |
| 17:00〜18:00 | 間違えた問題の解き直し(マンスリー範囲優先) |
| 18:00〜19:00 | 夕食+家族時間 |
| 19:00〜20:30 | 苦手科目の補強(理科:予習シリーズ/社会:白地図) |
| 20:30〜21:30 | 漢字・言葉ナビ・コアプラス(科目ローテ) |
| 21:30〜22:00 | 入浴・就寝準備 |
| 22:00 | 消灯(睡眠確保最優先) |
週末(土日)
土日は家庭学習に集中できるため、平日でカバーしきれない部分を仕上げます。
- 土曜午前:マンスリー範囲全体の見直し(前週までの間違い直し)
- 土曜午後:弱点単元の集中演習(特に算数の応用問題と理科の苦手分野)
- 日曜午前(マンスリー前日):コアプラス・白地図・言葉ナビをサーッと広く浅く総ざらい
- 日曜午後:苦手単元のみピンポイントで復習
- 日曜夜:21:00までに学習終了、翌朝に向けて早めに就寝

当日の親の動き
テスト当日、親としてできることは限られています。送り出しを丁寧に、結果へのリアクションは事前に決めておく――これだけ意識すれば十分です。
朝の送り出し
- 朝食はいつも通りのメニュー(特別メニューは消化不良の原因)
- 持ち物チェック(受験票・筆記用具・腕時計・水筒)
- 「今日まで頑張ったから、いつも通りで大丈夫」と一言
テスト後のフィードバック
- 結果より過程を聞く(「どんな問題が出た?」「時間配分は?」)
- できなかった問題へのダメ出しは厳禁
- 帰宅後は好きな食事+早めの就寝
- 自己採点は本人任せ、親は過度に気にしないふり
【親のホンネ】
当日の朝に「絶対○点取ろう」と数字でプレッシャーをかけるのは逆効果でした。「いつも通り」が一番の声かけだと、何度かのマンスリーで学びました。

マンスリー後の振り返りルーティン
マンスリーは受けて終わりではなく、翌週の組分け・次回マンスリーへの素材です。我が家は結果が返ってきた日と翌日に、シンプルな振り返りをしています。
振り返りの3ステップ
- 間違えた問題を分類:知識不足/計算ミス/時間切れ/読み違い
- 分類ごとに対策:知識不足→該当範囲を再復習/計算ミス→朝5分ドリル増量
- 次回マンスリーまでの目標:「同じミスを繰り返さない」を1つだけ宣言
【親のホンネ】
結果が悪かった日に親が落ち込むと、子どもも次への気持ちを切り替えにくくなります。「次の改善ポイントが1つ見つかったね」「本番じゃなくて良かったね」が、我が家の合言葉です。
まとめ
この記事のポイント
- マンスリー直前1週間は「取れる問題を絶対落とさない」が方針
- 算数はフォトン任せ+間違えた問題のみ解き直しで精度重視
- 国語は言葉ナビ・漢字・知の冒険で知識を固め、読解は深追いしない
- 社会はSAPIX教材+コアプラス+白地図+スキマ時間クイズの四本柱
- 理科はSAPIX教材+コアプラスを軸に、苦手分野は予習シリーズで補強
- 当日の親の動きは「いつも通り」が最強の声かけ
次の記事では、前回の関連記事(GW明け勉強モチベ回復7つの声かけ)とあわせて、5月後半のマンスリー対策の全体像をご活用ください。
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中受1周目の自問Q&A
ここから先は、私自身が中受1周目で事前に知りたかった疑問・書きながら自問したポイントを整理しました。
Q1. 直前1週間で全科目を完璧にできるか?
A. 完璧は目指していません。「取れる問題を落とさない」が我が家の方針です。応用問題で点数を取るより、漢字・語句・計算・基本知識を100%にするほうが、α1ライン到達には効きます。
Q2. フォトン算数クラブを併用していない家庭はどうすればよいか?
A. SAPIX算数のデイリーサピックスとデイリーチェックを軸に、間違えた問題の解き直しを2〜3周するのが基本です。フォトン併用がなくても、精度を上げる学習に絞れば十分対応可能です。詳細は【完全ガイド】フォトン算数クラブの入塾テストもご参照ください。
Q3. 「言葉ナビ」「コアプラス」「白地図トレーニング帳」「知の冒険」はどこで買えるか?
A. SAPIXの教室で配布される正規ルートのテキストは、塾生が授業で受け取ります。コアプラスと白地図トレーニング帳は市販されていて、Amazonや書店で購入可能です(サピックスメソッドシリーズ)。言葉ナビと知の冒険は授業で配布される教材なので、原則として塾生のみ入手可能です。
Q4. コアプラスは新6年生向けでは?5年生でも使えるか?
A. コアプラスは4〜6年生対応の教材で、5年生でも該当範囲を使えます。ただし、5年生は「マンスリー範囲のみ」を抜粋して使うのがコツ。全範囲を一気にやろうとすると消化不良になります。
【親のホンネ】
ここまで読んでくださってありがとうございます。マンスリー直前1週間のルーティンは、家庭ごとに正解が違います。我が家のやり方をベースに、お子さんの学習スタイルに合わせてカスタマイズしていただければ嬉しいです。更新は週2回、水曜と土曜の予定です。

