「塾には通わせているのに、国語の記述がなかなか伸びない」「苦手な単元だけ、つまずいたまま戻れていない」——そんな科目別の伸び悩みに、気をもんでいませんか。
我が家もそうでした。集団塾のペースは速く、つまずいた単元を一つひとつ拾い直す時間はなかなか取れません。かといって、家庭教師を足すのは費用も時間も増える。「本当に必要なの?」と何度も迷いました。
中受伴走1周目の親として見てきて感じるのは、塾と家庭教師の併用は「全科目を手厚く」ではなく、苦手科目をピンポイントで補う使い方に絞ると、費用も負担も抑えながら効きやすいということです。
この記事では、塾だけでは苦手が埋まりにくい理由、併用のメリットと注意点、「我が家は併用すべきか」を見極める判断軸、そして家庭教師の選び方までを、一周目の親の目線で整理しました。読み終えるころには、やみくもに増やすのではなく、必要なところだけを補う判断ができるはずです。
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塾だけでは苦手科目が埋まりにくい場面とは
集団塾は、よくできた仕組みです。カリキュラムが体系立っていて、テストで立ち位置もわかります。それでも、苦手科目が残りやすい場面はあります。
理由は大きく3つです。
- 進度が速い:新しい単元が次々に進むため、つまずいた箇所で立ち止まって直す時間が取りにくい
- 質問しづらい:大人数の中では、わからない所を「わからない」と言い出せない子もいる
- つまずきが連鎖する:算数や国語は積み上げ型。前の単元の穴が、次の単元の理解を妨げる
我が家でも、国語の読解でつまずいたまま先に進んでしまい、あとになって「実はここがわかっていなかった」と気づいたことがありました。塾のテストは「どこができないか」は教えてくれますが、「なぜできないか」をその場でほどいてくれるとは限りません。
文部科学省も、一人ひとりの理解度や進み方に応じて指導を変える「指導の個別化」の重要性を整理しています(文部科学省「『個別最適な学び』と『協働的な学び』の一体的な充実について」)。集団授業の良さを生かしつつ、つまずいた科目だけは個別にほどく——その役割を担えるのが、家庭教師や個別指導です。
塾+家庭教師の併用|3つのメリットと2つの注意点
併用の3つのメリット
塾を続けながら家庭教師を足すと、次のような効きやすさが期待できます。
- 苦手のピンポイント補強:伸び悩む科目・単元だけを集中的に見てもらえる
- 「わからない」を言える安心感:1対1なら、子どもも素直に質問できる
- 塾の復習サイクルを回す伴走:塾の宿題やテスト直しを、つまずきごと一緒にほどける
特に効くのは3つ目だと感じています。塾は「やることを出す」のは得意ですが、家庭で「それをどう回すか」までは見てくれません。そこを補える伴走者がいると、塾の教材がぐっと生きてくるように思います。
併用の2つの注意点
一方で、増やせばいいというものでもありません。
- 費用が増える:当然ながら月々の負担は上がります(相場は後述します)
- 時間とスケジュールを圧迫する:詰め込みすぎると、子どもの自由時間や睡眠を削ることになりかねません
入塾前の準備でも感じたことですが、中学受験は「やりすぎ」も「無策」も避けたい世界です。家庭教師も、足せば足すほど良いわけではありません。「苦手な1〜2科目だけ」「期間を区切って」など、目的を絞るのが、併用を続けるコツだと思います。
【親のホンネ】
不安だからと、あれもこれもとお願いしようとして、見積もりを見て我に返りました。いちばん伸び悩んでいた国語の1科目に絞ったら、費用も子どもの負担も無理なく続けられました

我が家の「併用すべき?」判断軸5つ
「うちは家庭教師を足すべき?」と迷ったとき、我が家がチェックした判断軸を5つにまとめます。当てはまる数が多いほど、併用を検討する価値があると感じています。
- つまずきが特定の科目・単元に偏っているか:全体的に苦しいなら、まず塾の使い方や生活リズムの見直しが先
- 塾の質問対応では足りていないか:質問教室などで解消できているなら、無理に足す必要はない
- 子どもが集団の中で質問できるタイプか:聞けない性格なら、1対1の効果は大きい
- 家庭学習を親だけで支えきれているか:親が教えにくい科目こそ、外の手を借りる価値がある
- 費用と時間に無理のない余力があるか:家計や生活リズムを崩してまでは本末転倒
5つすべてに当てはまる必要はありません。我が家は「①科目が偏っている」「③集団で質問できない」「④親が国語を教えきれない」の3つが決め手でした。逆に、つまずきが一時的だったり、塾の質問対応で足りていたりするなら、急いで足さない判断もまた正解だと思います。

家庭教師の選び方|対面・オンライン・個別指導塾の違い
いざ「個別フォローを足そう」となったとき、選択肢は大きく3つです。まずは違いを表で整理します。
| 選択肢 | 料金の目安(1時間) | 強み | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|
| 対面の家庭教師 | 学生3,000〜5,000円/プロ6,000〜8,000円 | 手元まで直接見てもらえる | つきっきりのフォローが要る |
| オンライン家庭教師 | 4,000〜5,000円ほど | 送迎不要・地方でも選べる | 特定科目を週1回だけ補いたい |
| 個別指導塾 | 家庭教師より割安なことが多い | 自習スペースも使える | 自宅学習だけでは難しい |
対面の家庭教師
自宅に来てもらう昔ながらのスタイルです。手元のノートや式の書き方まで直接見てもらえるのが強みで、低学年や、つきっきりのフォローが要る子に向いています。料金の目安は、学生の先生で1時間あたり3,000〜5,000円、プロの先生で6,000〜8,000円ほどとされています(ダイヤモンド教育ラボ「中学受験の家庭教師の料金・費用の相場」)。さらに、家庭教師センター経由か個人契約かでも料金は変わり、中学受験対応やトッププロはこれより高くなることもあります(学研の家庭教師「家庭教師の料金相場」)。
じっくり手元まで見てもらいたいときは、訪問型の家庭教師も選択肢です。入会金0円で体験から始められるサービスもあり、我が家もまず体験授業で相性を確かめてから検討しました。
オンライン家庭教師
画面越しの指導です。送迎や先生の交通費がかからないぶん、総額を抑えやすく、地方でも相性の良い先生に出会いやすいのが利点です。相場は1時間あたり4,000〜5,000円ほどが目安とされ、月額固定制のサービスもあります(前掲・ダイヤモンド教育ラボ)。我が家のように「特定科目だけ、週1回ほど」を補いたいケースとは相性が良いと感じました。画面共有でノートを映せるサービスなら、手元の確認も十分にできます。
送迎なしで特定科目だけ補いたいときは、オンライン家庭教師が手軽です。無料体験で画面越しの相性を試せるサービスもあります。
「毎日の計画づくりから質問対応まで、まるごと伴走してほしい」なら、東大生がオンラインで日々サポートするサービスもあります。自走がまだ難しい子の管理役として向いています。
個別指導塾
塾の一形態で、先生1人に生徒1〜3人ほどがつきます。家庭教師より割安なことが多く、自習スペースを使えるところもあります。ただし完全な1対1ではないため、つきっきりの度合いは家庭教師に劣ります。「集団塾は合わないが、自宅学習だけでも難しい」という家庭の選択肢になります。
失敗しない選び方の4つのポイント
どれを選ぶにせよ、見るべき点は共通しています。
- 体験授業で「相性」を必ず確認する:子どもが「この先生なら聞ける」と思えるかが最重要
- 料金体系を総額で確認する:授業料だけでなく、入会金・教材費・交通費まで含めた月額で比べる
- 目的を先生と共有する:「国語の記述だけ」「塾のテスト直しの伴走」など、ゴールを最初に伝える
- 続けられる頻度から始める:いきなり週3回ではなく、週1回から様子を見て調整する
【親のホンネ】
最初の体験で『合わないかも』と感じた先生を、もったいなくてお願いしそうになりました。でも、相性は後から効いてきます。子どもの『聞けそう』という一言を信じて選び直して正解でした
まとめ
塾と家庭教師の併用について、要点を振り返ります。
- 集団塾は優れた仕組みだが、進度の速さ・質問のしづらさ・つまずきの連鎖で苦手科目が残りやすい
- 併用は「全科目」ではなく「苦手の1〜2科目をピンポイント」に絞るのが効果的。やりすぎは禁物
- 判断軸は5つ。科目の偏り・塾の質問対応・子どもの性格・親の支援余力・費用と時間の余力で見極める
- 選択肢は対面・オンライン・個別指導塾の3つ。相性・総額・目的の共有・続けられる頻度で選ぶ
- 迷ったら、まずは苦手な1科目・週1回・体験授業から小さく始めるのが安全
家庭学習の土台づくりや、つまずきやすい単元の対策など、家庭でできることと組み合わせると、家庭教師の効果はさらに生きてきます。土台づくりの全体像は入塾前の準備をまとめた別記事「SAPIX入塾前の土台づくり完全ガイド」に、各教科の家庭学習のコツは「国語の土台づくり5選」などの教科別の別記事に整理しています。
中受1周目の自問Q&A
ここからは、私自身が併用を検討するなかで自問したポイントを整理しました。
Q1. 塾と家庭教師の併用は、本当に意味があるのか?
苦手が特定の科目に偏っているなら、意味があると感じています。全科目を均等に、ではなく、伸び悩む1〜2科目に絞って補うと、塾のカリキュラムを生かしながら穴を埋められました。逆に全体的な不振なら、まず塾の使い方や生活リズムを見直すほうが先だと思います。
Q2. 対面とオンライン、どちらがいいのか?
目的次第だと思います。手元まで細かく見てほしい低学年や、つきっきりが要る場合は対面が安心です。特定科目を週1回ほど、費用を抑えて補いたいならオンラインが向いています。我が家は後者でした。まずは両方の体験授業を受けて、子どもの反応で決めるのがおすすめです。なお、最難関校を視野に入れているご家庭なら、東大生が指導するトウコべPRIMEのような最難関特化型のオンライン個別も選択肢のひとつです。![]()
Q3. 費用はどれくらい上乗せになるのか?
頻度と先生のタイプで大きく変わります。週1回なら、相場から考えて月1〜3万円ほどの上乗せをみておくと現実的です。授業料だけでなく、入会金や教材費を含めた総額で判断するのが大切だと、申し込んでから実感しました。
Q4. いつから併用を検討すべきか?
「苦手が放置されている」と感じたときが検討のサインだと思います。学年というより、つまずきの兆候で判断するほうが実態に合うように感じます。早めに小さくほどいておくほど、あとの単元への連鎖を防ぎやすくなりました。
Q5. 塾をやめて家庭教師一本にするのはありか?
我が家は選びませんでした。集団塾には、カリキュラム・テストでの立ち位置・競争環境という、家庭教師では代えにくい価値があります。ただし、集団そのものが大きなストレスになっている場合は、個別中心へ切り替える選択もあると思います。子どもの状態を最優先に考えたいところです。
【親のホンネ】
『塾だけで足りないのは親の力不足かも』と落ち込んだ時期もありました。でも、苦手な部分だけ人の手を借りるのは、手抜きではなく作戦です。我が家もまだ1周目の途中ですが、抱え込まずに頼れたことで、親子とも少し楽になりました。最後までお読みいただき、ありがとうございました

