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「塾に入れるのはまだ早い。でも家庭学習だけでは不安」——低学年〜中学年の親にとって、通信教育やタブレット教材は気になる選択肢ではないでしょうか。
我が家は現在、SAPIXとフォトン算数クラブに通う小5の息子の伴走中ですが、通塾前の時期には「通信教育で土台を作るか、最初から塾か」をかなり調べて悩みました。いまも映像教材のスタディサプリは家庭学習の道具として現役です。
この記事では、中学受験の文脈でよく名前が挙がるZ会中学受験コース・スマイルゼミ・スタディサプリ・RISU算数の4つを、料金・中受対応度・向く家庭のタイプで比較します。先にお伝えすると、我が家で実際に使っているのはスタディサプリのみで、ほかの3つは資料と公式情報を調べ込んだうえでの整理です。その前提で、正直に書きます。
結論はシンプルで、「どれが一番優れているか」ではなく「何を任せたいか」で選ぶのが答えです。読み終えるころには、我が子の状況ならどれを検討すべきかが見えてくるはずです。
※料金はすべて2026年7月時点・税込・公式サイト掲載の内容です。改定されることがあるため、申込前に必ず公式サイトでご確認ください。
中学受験に通信教育はアリか|3つの使いどころ
まず前提の整理です。首都圏の中学受験は大手塾のカリキュラムを軸に回るのが現実で、通信教育だけで難関校を目指すのは少数派です。それでも通信教育・タブレット教材には、はっきりした使いどころが3つあります。
- 入塾前の土台づくり(小1〜小3)——学習習慣と計算・語彙の基礎を家庭で積んでおく。新4年生の入塾時に効いてきます
- 塾との併用(部分利用)——映像授業で予習・復習を補強したり、算数だけ先取りしたり。「足りない部分だけ」を安く埋める使い方
- 塾なし・塾最小限の受験——地方在住や、志望校を絞った受験では通信教育が主軸になるケースもあります
我が家は①でさんざん迷い、いまは②の使い方に落ち着いています。どの使いどころを想定するかで、選ぶべきサービスはまったく変わります。

通信教育・タブレット教材4社の比較一覧表
| Z会中学受験コース | スマイルゼミ | スタディサプリ | RISU算数 | |
|---|---|---|---|---|
| 対象学年 | 小3〜小6 | 小1〜小6 | 小1〜小6(講座は中受対策・中高分も見放題) | 年中後半〜(算数のみ) |
| 科目 | 国算理社(1教科から可) | 5教科セット | 全教科の映像授業 | 算数のみ |
| 月あたり費用の目安 | 約4,000円(小3・1教科)〜25,160円(小6・4教科) | 約3,600円〜7,000円台+タブレット代10,978円 | 2,178円(12カ月一括なら実質1,815円) | 基本料2,948円+利用料0〜8,778円 |
| 端末 | タブレット(市販)+紙 | 専用タブレット | 手持ちのスマホ・タブレット・PC | 専用タブレット |
| 中受対応度 | ◎ 中受専用カリキュラム・添削あり | △ 中受専用ではない(発展クラス+無学年計算で土台向き) | ○ 中学受験対策講座あり・単元の予習復習に強い | ○ 算数の先取り・基礎固め特化 |
| 向く使いどころ | 塾なし受験・本格的な通信中受 | 低学年の学習習慣づくり | 塾併用の補強・コスパ重視 | 算数の得意づくり・先取り |
【親のホンネ】
料金だけ見るとスタディサプリの圧勝に見えますよね。でも比べてみて分かったのは、4つは競合というより役割が違うということ。『安いからスタサプ』ではなく『任せたいことに合うか』で見ると、選択がブレなくなりました
以下、1社ずつ「何が強くて、どんな家庭には向かないか」まで踏み込みます。
Z会中学受験コース|「通信で中受」の本命
Z会の中学受験コースは、4社の中で唯一の「中学受験専用カリキュラム」です。小3〜小6を対象に、国算理社を1教科から選べます。タブレットでの映像授業+紙の教材+添削指導の組み合わせで、難関国私立の合格実績を公表している点も通信では別格です。
2026年度の受講会費(12カ月一括払い時の月あたり・税込)は次のとおりです。
| 学年 | トータル指導プラン(4教科) | 要点集中プラン(4教科) |
|---|---|---|
| 小3 | 15,980円(1教科なら3,995円) | —(小3はトータルのみ) |
| 小4 | 18,360円 | 9,348円 |
| 小5 | 24,140円 | 12,068円 |
| 小6 | 25,160円 | 12,580円 |
トータル指導プランは「Z会を主軸に受験する」ための丸ごと設計、要点集中プランは「塾と併用して要点だけ」の設計です。高学年4教科なら塾の月謝に近い金額になるので、「安いから通信」ではなく「通信で本気の中受をやる」ための選択肢と捉えるのが正確です。
- 向く家庭:近くに大手塾がない/塾のペースより家庭のペースを優先したい/親が学習管理にコミットできる
- 向かない家庭:親が進捗管理まで手が回らない(教材の質が高いぶん、回す力は家庭に求められます)

スマイルゼミ|学習習慣づくりとタブレット学習の入口
スマイルゼミは「中学受験用」ではなく、学習習慣づくりのタブレット教材です。専用タブレット1台で5教科をカバーし、書いて答える設計と自動丸付け、学年をまたいで先取り・さかのぼりできる無学年学習「コアトレ」が特長です。
会費は学年とクラスで変わり、小1で月3,630円前後から、高学年では7,000円前後(税込・12カ月一括時)が目安。難度の高い「発展クラス」は上乗せになります。これに専用タブレット代10,978円が初回にかかります(12カ月未満で退会すると追加請求があるため、短期お試しには不向きです)。正確な金額は公式の料金シミュレーションで確認できます。
中学受験の入試演習までは踏み込まないため、「低学年のうちに毎日机に向かう習慣と基礎を作り、新4年で塾に切り替える」という使い方が現実的です。ゲーム感覚の演出が強めなので、そこが合う子には毎日回りますし、合わない子には「ごほうび目当て」になりがち——お子さんのタイプの見極めどころです。
- 向く家庭:低学年で学習習慣ゼロから立ち上げたい/丸付けを自動化したい共働き家庭
- 向かない家庭:すでに中受カリキュラムを見据えた演習量が欲しい家庭
スタディサプリ|月2,178円で映像授業見放題(我が家も利用中)
スタディサプリは月額2,178円(12カ月一括なら実質1,815円/月)で、小1〜高3の映像授業が全部見放題という、料金体系だけ異次元のサービスです。専用端末は不要で、手持ちのタブレットやPCで見られます。中学受験対策講座(基礎・応用)もラインナップに含まれ、プロ講師の単元解説はかなり本格的です。
我が家では通塾と並行して、単元の予習・調べ直し用の「映像辞書」として使っています。塾で消化しきれなかった単元をピンポイントで見返せるのは、この価格を考えると正直破格です。使い方のルールとセットにしている話は「【中受】SAPIX家庭のゲーム動画ルール|桃鉄+スタサプの使い分け」に書いています。
一方で、見放題は「自走」が前提です。カリキュラム進行も宿題も添削もないので、「今日はこれを見る」を決める人(=親か、自走できる子)がいないと、ただの契約になります。
- 向く家庭:塾と併用して弱点補強したい/低コストで先取りの入口を作りたい/親が「何を見るか」を決められる
- 向かない家庭:教材に進捗管理まで任せたい家庭
【親のホンネ】
うちは『分からない単元に出会ったらスタサプで探す』という使い方に落ち着きました。月2,000円ちょっとで理科の実験映像まで見られるのは、親の説明力の限界を素直に補ってくれます。ただ、契約しただけで安心してしまった最初の1カ月は、ほぼ再生ゼロでした(反省)

RISU算数|算数だけを無学年で先取り
RISU算数は「算数一点突破」の専用タブレット教材です。学年の枠がない無学年制で、実力診断から始まり、クリアするほど先の学年へ進みます。中学受験の合否を最も左右する算数を、低学年から体系的に先取りできる設計です。
料金体系は独特で、基本料(年額一括35,376円=月あたり2,948円)+進んだ分だけの利用料(月0〜8,778円)の二階建てです。月平均クリアステージ数が1.0未満なら利用料は0円、ハイペースで進むほど上がり、上限は月8,778円。「進み具合で料金が変わる」仕組みは、申込前に必ず公式の説明を読んでおきたいポイントです(1週間お試しキャンペーンも実施されています)。
出典:RISU算数 料金
フォトンのような算数専門塾に低学年から通わせている我が家の目線で見ると、「算数の先取り体験を、通塾なし・タブレットで作る」という発想は理にかなっています。計算と文章題の土台が先にあると、塾のカリキュラムが後から楽になるのは実感としてもそのとおりです。
- 向く家庭:算数を得意教科にしたい/通塾前に無学年でどんどん先へ進ませたい
- 向かない家庭:4教科をバランスよく1つの教材で済ませたい(RISUは算数だけです)
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我が家ならこう選ぶ|家庭のタイプ別の結論
4社を並べたうえで、「我が家がもう一度低学年からやり直すなら」という目線でタイプ別に整理します。
- 低学年・学習習慣ゼロから → まずスマイルゼミで毎日の習慣化。軌道に乗ったら物足りなさが出るので、そこが切り替えのサイン
- 算数を武器にしたい → RISU算数で無学年先取り。算数専門塾の入塾テスト(我が家はフォトンでした)を見据える家庭にも
- 通塾中・またはこれから通塾予定で、安く補強したい → スタディサプリ一択。月2,000円台は併用の負担になりません
- 塾なしで本気の中受に挑む → Z会中学受験コースのトータル指導プラン。ただし親の伴走コミットが前提
- 迷ったら → 資料請求・無料体験で「子どもが2週間続くか」を見る。どのサービスも入口は無料〜低額で試せます
【親のホンネ】
比較してみて痛感したのは、教材の優劣より『続く仕組みがその子に合うか』がすべてだということ。うちの息子はゲーム的な演出より『先に進んでいる感』で燃えるタイプでした。この見極めだけは、資料でもレビューでもなく、実際に触らせないと分かりません
なお、大手塾との費用感の比較は「【2026年度版】中学受験の費用シミュレーション」に、塾選び自体の比較は「SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲アカ|4大塾比較」にまとめています。
タブレット教材の注意点|「やったつもり」とスクリーンタイム
最後に、タブレット教材全般の落とし穴を2つだけ。
1つ目は「やったつもり」問題です。自動丸付けとポイント演出は便利な反面、「画面を進めること」自体が目的化しやすい。紙のノートに途中式を書く練習は、タブレットだけでは置き換わりません。我が家は「タブレットで理解→紙で解き直し」の順番を崩さないようにしています。
2つ目はスクリーンタイムの管理です。学習タブレットが入ると、子どもの画面時間は確実に増えます。「勉強だからOK」と無制限にすると、目と生活リズムに跳ね返ってきます。我が家の画面時間ルールは「【中受】SAPIX家庭のゲーム動画ルール|桃鉄+スタサプの使い分け」に書いたとおり、学習系も含めて総量で管理する方式です。
低学年の家庭学習全体の設計は、低学年からやっておきたい中学受験準備でも整理する予定です。

中受1周目の自問Q&A
Q1. 通信教育だけで中学受験は可能か?
可能なケースはありますが、条件付きです。Z会中学受験コースのように専用カリキュラム+添削がある教材を主軸に、模試で立ち位置を定期確認し、親が進捗管理を担う——この3点が揃うことが前提だと感じます。難関校志望で通塾圏内なら、塾との比較検討をおすすめします。
Q2. 4社を併用するのはアリか?
2つまでなら現実的です(例:スマイルゼミで習慣+RISUで算数強化)。ただ、教材を増やすほど「どれも中途半端」のリスクが上がります。我が家の経験では、軸を1つ決めて、補助を1つまでに絞るのが回しやすい形でした。
Q3. 何年生から始めるのがよいか?
目的によります。習慣づくりなら小1から、中受の土台としての先取りなら小1〜小3、塾併用の補強なら通塾開始後いつでも。逆に、新小4で入塾するタイミングでの併用スタートは負荷が重なりがちなので、慎重に考えたいところです。
Q4. タブレットと紙、どちらがいいのか?
役割が違うというのが実感です。導入・映像解説・反復はタブレットが強く、途中式・記述・時間を計った演習は紙が強い。中学受験の本番は紙の試験なので、高学年になるほど紙の比重を上げていく形が自然だと思います。
Q5. 無料体験や資料請求はどこまで使っていいか?
遠慮なく使ってよいと思います。スタディサプリは無料体験、RISUはお試しキャンペーン、Z会・スマイルゼミは資料請求と体験教材があります(内容・期間は時期により変わります)。1つずつ、2週間単位で「子どもが自分から触るか」を見るのが、いちばん確実な比較方法でした。
まとめ|「何を任せたいか」から逆算する
- Z会中学受験コース=通信で本気の中受をやるための本命(小3〜・4教科で月15,980円〜25,160円)
- スマイルゼミ=低学年の学習習慣づくりの入口(月3,600円台〜+タブレット代)
- スタディサプリ=塾併用の映像辞書として異次元のコスパ(月2,178円・我が家も利用中)
- RISU算数=算数一点突破の無学年先取り(基本料+変動利用料の二階建て)
- 選ぶ基準は「安さ」でも「人気」でもなく、我が子の今と、親が任せたいこと
通信教育は「塾か通信か」の二択ではなく、時期と役割で使い分ける道具だと考えると、選択がぐっと楽になります。この記事が、我が家と同じように迷うご家庭の整理に役立てば幸いです。
【親のホンネ】
入塾前のあの時期、比較記事を何本も読んでは迷子になっていました。結局たどり着いたのは『教材が子を選ぶのではなく、子に教材を合わせる』というシンプルな結論です。お子さんに合う一手が見つかりますように。最後までお読みいただき、ありがとうございました

