夏期講習が終わって新学期が始まると、「夏にやったことは、ちゃんと力になっているのだろうか」と気になる時期ではないでしょうか。
※本記事には、A8.net等の広告リンク(プロモーション)が含まれます。
我が家は、SAPIXに通いながら、フォトン算数クラブを併用しています。その毎月のリアルをそのまま記録していくのが、この連載「SAPIX×フォトン定点観測」です。前回のvol.1 夏号(7月組分け・復習テストと夏期講習)で、「夏期講習の総まとめとなるテストの結果は、次号で記録します」と書きました。
9月号では、その答えとして、8月末に受けた「第2回志望校診断サピックスオープン」の結果(連載方針どおり「帯」表現で)と、夏号で立てた9月の作戦3つの答え合わせ、そして10月への作戦を記録します。
9月号のサマリー|今月の3つのキーワード
- キーワード①「サピックスオープン」 … 夏明けの実力を測る、志望校診断つきのテスト。我が家は今回が2回目の受験
- キーワード②「AとB」 … 基礎・処理のAタイプと、思考・記述のBタイプで、科目ごとに得意不得意が逆転した
- キーワード③「物語文」 … 「国語が課題」の中身が、もう一段細かく見えた

SAPIXの8月末|第2回志望校診断サピックスオープンの現在地
サピックスオープンはどんなテストか
8月30日に、5年生の「第2回志望校診断サピックスオープン」を受けました。第1回に続いて、我が家は今回が2回目です。
SAPIX小学部の公式案内によると、中学入試の問題は大きくAタイプ(基礎力・問題処理能力重視)とBタイプ(思考力・記述力重視)に分かれ、学校によってその出題比率が違います。このテストは、両タイプへの対応力を診断し、偏差値だけでなくA・B両タイプの得点状況も踏まえて、志望校の合格可能性を判定するものです(参照:SAPIX小学部公式「志望校診断サピックスオープン」)。
マンスリーや組分けと違って、同じ科目の成績がAとBの2枚に分かれて返ってくるのが、親にとってはいちばんの違いです。テストの位置づけはサピックスオープンの解説記事に別途まとめます。
総合(A+B)の結果(帯表現)
まず、AとBを合わせた総合の結果です。連載方針どおり、帯で記録します。
- 算数:60台後半
- 社会:60台後半
- 4科総合:60台後半
- 理科:60台前半
- 国語:50台後半
7月の組分けテスト(算数80台・総合70台後半)と比べると、数字はどの科目も下がりました。ただ、AとBの2タイプに分かれ、志望校の判定まで付く別のテストなので、この記事では7月の数字とそのまま並べて比べることはしません。
並び順だけを見ると、算数が全体を引っ張り、国語がいちばん下という構図は、7月の2回のテストと変わっていません。
クラス(事実のみ)
クラスは変動なしでした。
この連載では、クラスが上がっても下がっても、事実を淡々と記録すると決めています。
【親のホンネ】
7月より数字が下がっていたので、成績表を開いたときは正直どきっとしました。ただ、AとBに分かれた2枚を見比べるうちに、落ち込むより先に『どこで落としたのか』が気になってきました

AタイプとBタイプを並べて見えたこと
AとBを並べると、科目ごとに表情がまったく違いました。
Aタイプ(基礎力・問題処理能力)
- 算数・理科・4科総合:60台後半
- 社会:50台後半
- 国語:50台前半
Bタイプ(思考力・記述力)
- 社会:70台前半
- 4科総合:60台後半
- 算数・国語:60台前半
- 理科:50台前半
科目別に見ると
数字を並べ直すと、次のことが分かりました。
- 算数:Aタイプは、計算・小問・図形の小問・文章題のどの分野も安定して得点できました。一方のBタイプは、立体図形と数の性質の大問で得点が半分に届かず、60台前半でした。「速く正確に解く力」は安定している一方で、「初めて見る設定を最後まで考え切る力」に伸びしろがある、と読めます。
- 国語:Aタイプが50台前半、Bタイプが60台前半で、Bのほうが高いという結果でした。設問別では、AでもBでも物語文の読解で大きく落としており、説明文は平均より上でした。夏号で書いた「国語が課題」は、もう一段細かく言うと「物語文が課題」だった、ということになります。
- 理科:Aタイプ60台後半に対して、Bタイプは50台前半。知識と基本の処理は取れていて、考えさせる問題で差がつきました。
- 社会:理科とは逆に、Aタイプ50台後半・Bタイプ70台前半。資料を読んで考える問題のほうが得意で、基本的な知識の問いで取りこぼしている形です。
「Aで稼いでBで落とす」科目と「Bで稼いでAで落とす」科目が分かれたのは、1枚の総合成績だけを見ていたら気づけなかったことでした。
テスト直しの進め方は模試・テストの復習法に別途まとめています。
志望校判定について
サピックスオープンでは、登録した志望校ごとに合格可能性が出ます。我が家は連載方針どおり、学校名も判定の数字も公開しません。
ここに書いておきたいのは、5年生の夏明けの判定を、我が家がどう扱うかだけです。
判定の用紙は親だけが見て、子どもとは「AとBのどちらで点を落としたか」だけを一緒に確認しました。5年生の夏明けの判定は、合否の予測というより、今の得点の取り方と志望校の出題タイプとの相性を見る材料だと受け止めています。
志望校の考え方そのものは後悔しない志望校・併願校の選び方に書きました。

9月の作戦の答え合わせ
夏号で、9月の方針を3つ立てました。できたこと・できなかったことを、そのまま記録します。
① 国語の枠を先に取る … △
週の予定を組むときに、国語の時間を先に置くようにしました。ただ、テストの直しが重なった週は算数と理科に押されて、予定どおりにいかない日もありました。
② 講習の復習を9月前半で完了させる … △
算数と理科は前半で終えられましたが、国語と社会の一部が後半にずれ込みました。
③ 生活リズムを「平常モード」に戻す … ○
学校が始まったことで、起きる時間と寝る時間は自然に戻りました。
フォトンの9月|大テストは10月号で
フォトン算数クラブでは、9月に大テストがありました。
結果と、そこから見えた算数の現在地は、次の10月号でまとめて記録します。今回のサピックスオープンで見えた「算数のBタイプ(立体図形・数の性質)」の課題と、フォトンの大テストの結果を並べて見ると、算数の伸ばしどころがもう少しはっきりするのではないかと考えています。
親のホンネ|今月いちばん大変だったこと
毎号ひとつ、親としての正直な気持ちを残しておきます。
今月いちばん迷ったのは、優先順位でした。新学期が始まった時期に、サピックスオープンの直しとフォトンの大テストの準備が重なり、どちらに時間を回すかを親のほうが決めきれない日がありました。
【親のホンネ】
全部はできない、と先に認めてしまったほうが、子どもも親も楽だったのかもしれません
今月の失敗・課題|次に活かすために
うまくいったことだけ書くと、この連載は嘘になります。今月の失敗も残します。
サピックスオープンの直しを、取り組みやすい科目から順に進めた結果、いちばん時間のかかる国語の物語文が後回しになりました。教訓は、「直しは、時間のかかるものから先に枠を取る」。夏号で立てた作戦①と同じことを、テスト直しでもやるべきでした。
来月(10月)の作戦
サピックスオープンで見えた課題から、10月の方針を3つ立てました。
- 国語は「物語文」に絞る … 「国語全体」ではなく、AでもBでも落とした物語文の読解に時間を寄せる
- 算数はBタイプの大問を「最後まで考え切る」練習を足す … 立体図形・数の性質。速さと正確さは維持しつつ、粘る時間を意識して取る
- 理科は考える問題、社会は基本知識 … 科目ごとに落とし方が逆なので、手当ても逆にする
10月のテストでは、点数そのものより、この3つがどこまでできたかを見るつもりです。
まとめ
9月号のポイントをまとめます。
- 8月末の第2回志望校診断サピックスオープンは、総合で算数・社会・4科が60台後半、理科が60台前半、国語が50台後半(帯表現)。7月より数字は下がったが、別のテストなので並べて比べない
- Aタイプ(基礎・処理)は算数と理科が60台後半、Bタイプ(思考・記述)は社会が70台前半。科目ごとに得意なタイプが逆転した
- 国語の課題は「物語文」、算数の伸びしろはBタイプの立体図形・数の性質と、課題が一段細かく見えた
- クラスは変動なし(事実のみ記録)
- 夏号で立てた9月の作戦3つは、できたこと・できなかったことを分けて記録した
次回は10月号(フォトン算数クラブの大テストの結果と、秋のテストの動き)を、10月31日(土)10:00に公開予定です。
連載の全号はSAPIX×フォトン定点観測|中受伴走1周目の月次レポートにまとめています。
▶ 関連記事
- 【中学受験】模試・テストの復習法|結果を次に活かす親のサポート
- 【SAPIX×フォトン定点観測】夏号|7月組分け・復習テストと夏期講習の記録
- 【中受】後悔しない志望校・併願校の選び方|偏差値以外の5つの軸
▶ 算数・思考力系のあわせて見たいサービス
- モコモコゼミ(こぐま会×SAPIXピグマ提携):幼児〜低学年向け通信教育。SAPIX生ご家庭でご兄弟がいる場合の選択肢に。

- ワンダーボックス(ワンダーファイ):算数・理科の思考力を「遊び」から育てるSTEAM通信教材。資料請求で体験教材とアプリを試せます。


中受1周目の自問Q&A
ここから先は、私自身が中受1周目で事前に知りたかった疑問・書きながら自問したポイントを整理しました。
Q1. AタイプとBタイプで差が出たとき、どちらから手を付ければよいか?
A. 我が家は、科目ごとに落とし方が違ったので、「AかBか」で一律に決めるのはやめました。算数と理科はBタイプ、社会はAタイプ、国語はタイプより先に物語文、と科目ごとに分けて考えています。5年生のうちは志望校の出題傾向に合わせ込むより、落とした理由をはっきりさせるほうが先だと感じています。
Q2. 組分けテストと数字が大きく違ったとき、どう受け止めればよいか?
A. 正直、数字だけ見たときは少し身構えました。ただ、テストの種類が違えば問われる力も違うので、我が家は「前より下がったか」ではなく「どの設問で落としたか」を見ることにしています。今回はAとBに分かれて返ってきたおかげで、7月のテストでは見えなかった課題の輪郭が見えた、というのが実感です。
【親のホンネ】
今号も最後まで読んでいただきありがとうございました。次号はフォトン算数クラブの大テストの結果と、秋のテストの動きを正直に記録します。上がっても下がっても、そのまま書きます
出典・参考
- SAPIX小学部「志望校診断サピックスオープン」(Aタイプ・Bタイプの定義と判定の考え方)
- フォトン算数クラブ公式

