SAPIX小学部のマンスリー確認テストは、5年生では4・6・8・10・11・12月に実施され(公式の年間スケジュール)、コースの昇降に関わります。とくにアルファ1(α1)を維持・到達したい家庭にとって、直前1週間の過ごし方は1ヶ月の総仕上げそのものです。
このブログは、「中受伴走1周目」の保護者が試行錯誤する記録です。今回は、SAPIX α1 を維持している5年生の我が家が実際に回しているマンスリー直前1週間の家庭学習ルーティンを、「取れる問題を絶対落とさない」という方針のもと、算数(フォトン併用)/国語/社会/理科の4科目別に具体的に公開します。教材名と使い方も実物ベースで紹介します。


マンスリー確認テストとは(公式の位置づけ)
最初に、SAPIX小学部の公式サイトに書かれているマンスリー確認テストの位置づけを整理します(2026年10月確認)。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 対象学年 | 4・5・6年生 |
| コース昇降 | あり |
| 内容 | 授業内容の定着度を測るための、復習を兼ねた実力テスト |
| 実施の形 | 原則として授業時間を利用して実施 |
| 5年生の実施月 | 4・6・8・10・11・12月(首都圏の年間スケジュール。年度により変更する場合あり) |
| 組分けテストとの違い | 組分けテストは年3回、日曜・祝日に実施。得点によってコースが決まる |
出典:SAPIX小学部 「公開模試・テスト」・「5年生のカリキュラム」(年間スケジュール)。コース昇降にかかわるテストは、4〜6年生では約1か月に1回実施と案内されています(FAQ)。
マンスリー確認テストは、ふだんの授業で習ったことが身についているかを確かめるテストです。授業と結びついたテストなので、我が家は直前の1週間を「新しいことを足す期間」ではなく「習ったことを落とさない期間」と位置づけています。
マンスリー確認テスト直前1週間の全体方針
SAPIX5年生のマンスリー確認テストは、ふだんの授業(デイリーサピックス)の定着度を測るテストです。範囲が授業と結びついているぶん、直前1週間で「取れる問題を確実に取る」ことができれば、α1の維持には十分効きます。少なくとも我が家は、この形でα1を維持しています。
我が家の3原則:
- 新しい単元には手を出さない ― 直前1週間で新単元を始めると、消化不良で足を引っ張る
- 間違えた問題のみ解き直す ― 全問解き直しは時間が足りない。ピックアップ復習に絞る
- 取れる問題を絶対落とさない ― 漢字・語句・基本計算・知識問題で失点しない
出典:SAPIX小学部 「公開模試・テスト」(マンスリー確認テストは授業内容の定着度を測るための復習を兼ねた実力テスト)
【親のホンネ】
α1を狙う層は、応用問題で差がつく前に、取れる問題を落として差がついてしまうケースがほとんど。直前1週間は派手な対策より、地味な「落とさない訓練」のほうが効きます。
| 科目 | 直前1週間にやること |
|---|---|
| 算数 | フォトンの授業と宿題が軸。SAPIXは間違えた問題だけ解き直し。基礎力トレーニングは通常どおり |
| 国語 | 言葉ナビ(範囲を2周)・漢字(書き取りで2周)・知の冒険(読み直し)。読解の新規演習はしない |
| 社会 | SAPIX教材の間違えた問題・社会コアプラス(範囲を2周)・白地図トレーニング帳・口頭クイズ |
| 理科 | SAPIX教材の間違えた問題・理科コアプラス(1周+翌日に復習)・苦手単元は予習シリーズ |
算数:フォトン任せ+間違えたところのみ解き直し
我が家の算数対策は、フォトン算数クラブの授業+宿題で基礎力をつくり、SAPIXのデイリーサピックスは間違えた問題だけピックアップ復習する形です。テスト後の解き直しの回し方は模試・テストの復習法にも書きました。
我が家のフォトン受講内容
- 週1回の通塾(算数のみ・1コマ約2時間半)
- 授業内で扱う問題集と宿題
- 年3回の大テストで定着度を確認
SAPIX算数の直前1週間の動かし方
- デイリーサピックスのうち、間違えた問題のみピックアップして2周目
- 基礎力トレーニング(朝学習)は通常通り継続
間違えた問題のピックアップ法
- マンスリー範囲のデイリーサピックスを最初から最後までめくり、赤丸(間違い)が付いた問題だけ付箋で印
- 印を付けた問題のみ2周目に取り組む
- それでも間違えた問題は3周目に回す
【親のホンネ】
フォトンに通っているからこそ、SAPIX算数の家庭学習は「間違えた問題だけ」と割り切れます。算数は分量より精度。1問にじっくり向き合うほうが、α1ラインの取りこぼしを防げます。
国語:取れる問題を絶対落とさない
国語は読解問題で点数の振れ幅が大きいぶん、漢字・語句・基本知識を絶対に落とさない戦略にしています。直前1週間は読解の新規演習はせず、復習と知識固めに絞ります。
言葉ナビ(SAPIX副教材)の復習
SAPIXの「言葉ナビ」は知識学習用の副教材で、5年生のA授業では入試頻出の知識問題の学習に使われます。直前1週間は、マンスリー範囲のページを2周します。
出典:SAPIX小学部 「5年生のカリキュラム」(国語の使用教材に「言葉ナビ(知識学習用教材)」と記載)
漢字の復習
- マンスリー範囲の漢字テキストを書き取りで2周
- とくに送り仮名・部首・熟語を間違えやすいのでチェック
- 直前2日は、苦手な10〜20問だけ繰り返す
「知の冒険」(Aテキスト)の復習
SAPIX5年生Aテキストには「知の冒険」という、文法(品詞・敬語)や俳句などの基礎知識を扱う回が含まれます。マンスリー範囲の知の冒険を1周読み直し、間違えた問題のみ解き直します。
※「知の冒険」の内容は、我が家の手元にある5年生のテキストに基づく説明です。公式の教材紹介では、国語のA授業用の教材は「主に知識分野・短文読解」を学ぶものとされています(SAPIX小学部「サピックスのオリジナル教材」)。
国語の取れる問題の捉え方
- 漢字・語句・選択肢問題は、知識で取れる問題=絶対落とさない
- 記述問題は部分点を狙う意識
- 読解の選択肢は消去法を訓練
社会:SAPIX教材+コアプラス+白地図+空き時間クイズ
社会は暗記の比重が大きく、こまめな反復が点数に直結します。我が家は4つの教材+クイズで直前1週間を回します。
SAPIX教材の間違いを解き直し
- マンスリー範囲のデイリーサピックス(社会)を最初から最後までめくり、間違えた問題に赤丸
- 赤丸分のみ2周目
- 用語の漢字書き取りも合わせて
- 文章を書くような問題はあまり出題されないと踏んで(5年生時点)、軽く流す程度に眼を通す
社会コアプラス
SAPIXの「社会コアプラス」は、5年生の社会で使う副教材です(公式の書籍一覧では5・6年生対象)。直前1週間は、マンスリー範囲の単元のみを抜粋して2周します。
出典:SAPIX小学部 「5年生のカリキュラム」(社会の使用教材)・「サピックスの書籍 5年生」(対象学年・販売方法)
某御三家の社会の問題は半分以上がデイリーチェックのような基礎的な問題だと先生がおっしゃっていました。みんなが取ってくる問題を落とさないようにしっかり固めていくイメージで伴走していきます。
白地図トレーニング帳
SAPIXの「白地図トレーニング帳」は、書き込み式で地図と地名・産業を結びつける問題集です(公式の書籍一覧では4〜6年生対象)。
- マンスリー範囲の都道府県・地形・産業のページを書き込みで1周
- 間違えた地名は色違いのペンで上書きして記憶を強化
出典:SAPIX小学部 「サピックスの書籍 5年生」(白地図トレーニング帳の対象学年・販売方法)・「5年生のカリキュラム」(地理分野は夏期講習終了時までに習得)
なお、公式のカリキュラムでは5年生は9月から歴史の学習が始まります。後期のマンスリーでは、範囲に合わせて同じ進め方を歴史に当てています。

空き時間にクイズ形式で問題を出す
我が家で一番効果があったのが、親が口頭でクイズを出すスタイルです。
- 朝食中、移動中の車内、お風呂の中などスキマ時間を活用
- 「日本一長い川は?」「○○県の県庁所在地は?」などすぐ答えられる問題を出す
- 答えられなかったらその場で正解を伝え、夜にもう1度出題
スキマ時間で30〜50問は回せるので、机に向かわなくても暗記の反復ができます。関連する雑談や豆知識、自分のエピソードを話しながらクイズを出すと、子どもは面白がってくれます。
理科:SAPIX教材+予習シリーズ+コアプラス
理科は苦手分野の補強がマンスリーで効くため、SAPIX教材だけでなく他塾教材にも手を伸ばすのが我が家の方針です。
SAPIX教材の間違いを解き直し
- マンスリー範囲のデイリーサピックス(理科)の間違えた問題に赤丸
- 赤丸分のみ2周目、3周目
- 図やグラフの問題は自分で書いて再現できるか確認
- 理科特別動画は隙間時間に遊び感覚で視聴
理科コアプラス
「理科コアプラス」は、5年生の理科で使う副教材です(公式の書籍一覧では5・6年生対象)。マンスリー範囲の単元を1周し、間違えた問題のみ翌日にもう1周します。
出典:SAPIX小学部 「5年生のカリキュラム」(「理科コアプラス」という副教材を使用し、反復練習を積み重ねる)・「サピックスの書籍 5年生」(対象学年・販売方法)
苦手分野は予習シリーズに手を伸ばす
我が家はSAPIXのテキストでつまずいた単元は、四谷大塚の「予習シリーズ 理科 5年」にも手を伸ばします。理由は次の3点:
- SAPIXテキストよりも説明が丁寧で図解が多い
- 同じ単元を異なる切り口で説明している
- 例題から類題への接続がスムーズ
出典:四谷大塚「教材」(予習シリーズ)
ただし、SAPIXのテキストが基本であり、予習シリーズは補助的な位置づけにしています。両方を完璧にやろうとすると、消化不良になります。
直前1週間の流れ(平日・週末)
我が家の直前1週間の標準的なスケジュールの一例です。月〜金の平日と週末(土日)の使い方を整理しています。
平日(月〜金)
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 朝(登校前) | 基礎力トレーニング+1日2問(フォトン算数)。朝食中に親が口頭で社会クイズ |
| 帰宅後 | SAPIXの宿題(次の塾日の科目を優先)→ 間違えた問題の解き直し(マンスリー範囲優先) |
| 夕食 | 夕食+家族の時間 |
| 夕食後 | 苦手科目の補強(理科:予習シリーズ/社会:白地図)→ 漢字・言葉ナビ・コアプラス(科目ローテ) |
| 寝る前 | 入浴・就寝準備。睡眠時間の確保を最優先に、早めに消灯 |
睡眠時間の考え方は【中学受験】小5の睡眠時間は何時間必要?夜型化を防ぐ帰宅後ルーティンに書きました。
週末(土日)
土日は家庭学習に集中できるため、平日でカバーしきれない部分を仕上げます。
- 土曜午前:マンスリー範囲全体の見直し(前週までの間違い直し)
- 土曜午後:算数以外の苦手分野の集中演習
- 日曜午前(マンスリー前日):コアプラス・白地図・言葉ナビをサーッと広く浅く総ざらい
- 日曜午後:苦手単元のみピンポイントで復習
- 日曜夜:早めに学習を切り上げ、翌朝に向けて早めに就寝

当日の親の動き
テスト当日、親としてできることは限られています。送り出しを丁寧に、結果へのリアクションは事前に決めておく――これだけ意識すれば十分です。
朝の送り出し
- 朝食はいつも通りのメニュー(特別メニューは消化不良の原因)
- 持ち物チェック(ふだんの授業と同じ:筆記用具・腕時計・水筒)
- 「今日まで頑張ったから、いつも通りで大丈夫」と一言
テスト後のフィードバック
- 結果より過程を聞く(「どんな問題が出た?」「時間配分は?」)
- できなかった問題へのダメ出しは厳禁
- 帰宅後は好きな食事+早めの就寝
- 自己採点は本人任せ、親は過度に気にしないふり
【親のホンネ】
当日の朝に「絶対○点取ろう」と数字でプレッシャーをかけるのは逆効果でした。「いつも通り」が一番の声かけだと、何度かのマンスリーで学びました。

マンスリー後の振り返りルーティン
マンスリーは受けて終わりではなく、次の組分けテスト・次回マンスリーへの素材です。我が家は結果が返ってきた日と翌日に、シンプルな振り返りをしています。
振り返りの3ステップ
- 間違えた問題を分類:知識不足/計算ミス/時間切れ/読み違い
- 分類ごとに対策:知識不足→該当範囲を再復習/計算ミス→朝の計算練習を少し増やす
- 次回マンスリーまでの目標:「同じミスを繰り返さない」を1つだけ宣言
【親のホンネ】
結果が悪かった日に親が落ち込むと、子どもも次への気持ちを切り替えにくくなります。「次の改善ポイントが1つ見つかったね」「本番じゃなくて良かったね」が、我が家の合言葉です。
まとめ
この記事のポイント
- マンスリー直前1週間は「取れる問題を絶対落とさない」が方針
- 算数はフォトン任せ+間違えた問題のみ解き直しで精度重視
- 国語は言葉ナビ・漢字・知の冒険で知識を固め、読解は深追いしない
- 社会はSAPIX教材+コアプラス+白地図+スキマ時間クイズの四本柱
- 理科はSAPIX教材+コアプラスを軸に、苦手分野は予習シリーズで補強
- 当日の親の動きは「いつも通り」が最強の声かけ
直前期に宿題そのものが回らなくなった時は【中学受験】SAPIXの宿題が回らない時の優先順位|基礎トレ・デイチェの回し方、結果が思うように出なかった時は【中学受験】成績が下がった時に親がやってはいけないこと・やるべきこともあわせてどうぞ。
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中受1周目の自問Q&A
ここから先は、私自身が中受1周目で事前に知りたかった疑問・書きながら自問したポイントを整理しました。
Q1. 直前1週間で全科目を完璧にできるか?
A. 完璧は目指していません。「取れる問題を落とさない」が我が家の方針です。応用問題で点数を取るより、漢字・語句・計算・基本知識を100%にするほうが、α1ライン到達には効きます。
Q2. フォトン算数クラブを併用していない家庭はどうすればよいか?
A. SAPIX算数のデイリーサピックスとデイリーチェックを軸に、間違えた問題の解き直しを2〜3周するのが基本です。フォトン併用がなくても、精度を上げる学習に絞れば十分対応可能です。フォトン算数クラブに関心がある方は【2027年度】フォトン算数クラブの入塾テスト|日程・出題傾向・対策と当日の流れもご参照ください。
Q3. 「言葉ナビ」「コアプラス」「白地図トレーニング帳」「知の冒険」はどこで買えるか?
A. コアプラス(理科・社会)と白地図トレーニング帳は「サピックスメソッド」シリーズとして市販されていて、公式の書籍一覧では書店販売・校舎販売と案内されています(SAPIX小学部「サピックスの書籍 5年生」)。言葉ナビと知の冒険(Aテキスト)は、SAPIXの授業で使う教材です。公式の書籍一覧(5年生)には掲載がないため、塾生以外の入手方法は校舎にお問い合わせください。
Q4. コアプラスは新6年生向けでは?5年生でも使えるか?
A. 公式の書籍一覧では、コアプラスは理科・社会とも5・6年生対象で、5年生の使用教材にも挙げられています。ただし、5年生は「マンスリー範囲のみ」を抜粋して使うのがコツ。全範囲を一気にやろうとすると消化不良になります。
出典・参考
- SAPIX小学部「5年生のカリキュラム」(教科別の指導方針・使用教材・年間スケジュール)
- SAPIX小学部「公開模試・テスト」(マンスリー確認テスト・組分けテストの対象学年と位置づけ)
- SAPIX小学部「サピックスの書籍 5年生」(コアプラス・白地図トレーニング帳の対象学年と販売方法)
- SAPIX小学部「サピックスのオリジナル教材」(教科別の教材の構成)
- フォトン算数クラブ「お月謝」・「よくあるご質問」(授業時間・大テスト)
- 四谷大塚「教材」(予習シリーズ)
※テストの実施月や教材の対象学年は年度により変わることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。(2026年10月確認)
【親のホンネ】
ここまで読んでくださってありがとうございます。マンスリー直前1週間のルーティンは、家庭ごとに正解が違います。我が家のやり方をベースに、お子さんの学習スタイルに合わせてカスタマイズしていただければ嬉しいです。更新は週2回、水曜と土曜の予定です。

